1839年6月、長者丸という名の難破船が太平洋でアメリカの捕鯨船に救助された。この長者丸は越中国密田家所有の船で、
密貿易のため昆布を薩摩に廻送中、遭難したと思われる。
救助された7名はハワイに送られたが、そこで船頭の平四郎が死亡した。このとき日本に残っている文献にはハワイ国王
カメハメハ3世とは謁見もしていないと書かれているが、アメリカのボールドウイン牧師の日記(メアリー・シャルロッテ・アレ
クサンダーの『ラハイナのボールドウィン博士』第10章に所収)には亡くなった夜、カメハメハ3世も弔いにやって来たと書かれて
います。
時規物語に載っているものを少しお見せします。
英文で書かれた番談?